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親ばか子育てのススメ

児童虐待

最近たて続けに親の幼児/児童虐待についての記事を読んだり話しを聞いた。

虐待には大まかにいって四種類あって、殴る蹴るなどの身体的暴力をふるう場合、言葉で罵倒したり大声で威嚇するなどの場合、保護者として当然なすべき子供の世話をしない(食事をあげない、部屋に閉じ込めっぱなしにするなど)場合、そして性的ないたずらをする場合だそうだ。

日本ではまだ母親が子供を殴り殺したなどの話しはあまり聞いた覚えがないが、幼児を部屋に置き去りにして留守にして、帰宅したときには子供が死んでいた、というような事件は何度か聞いた記憶がある。アメリカでは相当怖い話しをよく聞く。

子供が親のいうことを聞かなかったため、しつけようとおもって殴ったら打ち所が悪くて死んでしまったとか、殴った子供が気を失ったのでお風呂に水をはってその中につっこんだら死んでしまったとか、つい最近も、親に放置されていて、6歳なのに8キロくらいしか体重がなくて死にかけていた男の子が見つかり、親戚にひきとられた。

このような極端とも思える例は、たいていの場合親は麻薬中毒者だったりアル中だったりするのだが、なかには普通の親がたまたまカッとなって、最近の言葉でいうなら「キレて」、子供を殴ってこのような悲劇になったという場合もある。そのような話しを聞くとき、何か人事とは思えない戦慄を覚える。私はもともとかんしゃく持ちで、カッとなりやすい。

子供に怪我をさせたことはないものの、「おしりパンパンよ!」と口ではいいながらも、実は感情的になって子供をたたいたこともある。

私がしばらく前に読んだ育児雑誌でも、ロールパン一個食べるのにどうして1時間もかかるのかとついカッとなり、子供を椅子から引きずり降ろして何度も蹴ってしまった母親の告白がでていた。その時子供は怯えたようにパンを口の中におしこみ、のどをつまらせながらもからになったお皿を母親の前に差しだし、「ほら、全部なくなったよ」と言ったそうだ。

極端な例はともかくとしても、このロールパン事件のようなことは、覚えのある母親は実は多いのではないだろうか。

人事でないだけに、胸が痛んだ。小さい子供は母親を恨むことを知らない。自分が悪かったと思うだけだ。普段は優しいのに時々急にオニのように怖くなるお母さんのこと、どう感じているのだろう。 母親だって人間だから、ストレスがたまって苛々することもあれば、虫の居所の悪い時だってある。

でも、自分を守る術をもたない小さな子供を身体的にも精神的にも傷つけることだけは、何が何でもやめなければと思う。

母親が子供を傷つければ傷つけるほど、母親自身も傷つくのだ。

子供のためにも自分自身のためにも、理屈も正論も事情も何もかもとりあえず後回しにして、とにかく、子供をこれ以上傷つけてはいけない。

(2/1998)

(*この文章を書いたのは1998年のことでした。今(2002年)では日本でも、親が子供を殺してしまったなどの話しはそう珍しくなくなってしまいましたね… 親だって人間、育児その他でストレスがたまることもあるし、親自身が子供の頃からの深い傷を抱えていることもあるでしょう。でも、手をあげてしまってからでは遅すぎる、何か起きてしまってからでは遅すぎることもあるのです。後悔してもしきれないという状況に陥る前に、頭に血がのぼって自分を押さえられそうもないと思ったら、ちょっとベランダに出て30秒深呼吸してみませんか。やり方は何でもいいんです、とにかくちょっと間をおいて頭を冷やしてみましょうよ。あなたは本当は子供のことをとっても愛している優しい素晴らしいお母さんなのですから。)

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